インフルエンサー/KOL
マーケティングにおけるストリーマー活用のポイント——投稿型インフルエンサーとの違いと起用の勘所
ライブ配信を主戦場とするストリーマーは、投稿型インフルエンサーとは攻略法がまったく違います。数時間の接触時間と双方向性という強みの活かし方、向いている商材、起用の5つのポイント、生放送ならではのリスク管理まで解説します。

「インフルエンサー施策の一環で、ストリーマーの起用も検討して」——そう言われて、投稿型インフルエンサーと同じ感覚で企画を立てようとしていないでしょうか。ストリーマーは、似ているようで攻略法がまったく違う存在です。
この記事では、ゲーム・アプリを中心に消費財まで、マーケティングでストリーマーを活用する際のポイントを、投稿型インフルエンサーとの違いから整理します。
ストリーマーとは——投稿型インフルエンサーと何が違うのか
ストリーマーは、TwitchやYouTube Live、TikTok LIVEなどでライブ配信を主戦場とする発信者です。作り込んだ動画や写真を投稿するインフルエンサーとは、次の3点が本質的に異なります。
接触時間の桁が違う:15秒〜数分の投稿に対し、配信は1回で数時間。視聴者はその時間ずっとストリーマーの声と反応に浸かっています
双方向である:チャットでリアルタイムに会話が起き、視聴者は「観客」ではなく「参加者」になります
編集で作り込めない:ライブは素の反応がそのまま流れます。取り繕えないからこそ、視聴者はストリーマーの反応を信頼します
なぜストリーマー起用は効くのか
圧倒的な滞在時間:数時間単位の接触は、短尺動画の広告では到達できない深さの認知と親近感を作ります
「本音の反応」が信頼になる:ライブでは、つまらないものはつまらないと顔に出ます。だからこそ、ストリーマーが夢中で遊んでいる姿は何よりの推薦になります
チャットの同時体験がコミュニティを作る:「みんなで一緒に見た」という体験は、単なる認知よりもはるかに強いファン化の起点になります
向いている商材・難しい商材
ゲーム:プレイ実演がそのままコンテンツになる、最も相性の良い領域です
アプリ・ツール:配信中のライブデモで「使っているところ」を見せられます
飲料・食品などの消費財:長時間配信の中で自然に消費されるものは、生活の風景として溶け込みます
難しいのは、検討が複雑で説明が長い商材:金融商品や高額サービスの単発起用は、ライブの空気に合わず難度が高めです。設計を工夫するか、投稿型と組み合わせる前提で考えます
起用の5つのポイント
① ジャンル適合を登録者数より優先する:普段プレイしているゲームのジャンル、視聴者の属性が商材と合っているかが第一条件です。数字の大きさは二の次です
② 台本ではなくガイドラインを渡す:伝えてほしい要点を2〜3点とNG事項だけ共有し、話し方はストリーマーに委ねます。台本の読み上げはライブでは一瞬で見抜かれ、逆効果になります
③ 指標は同時視聴者数だけで見ない:平均視聴時間、チャットの活性度、切り抜きクリップの拡散量まで見ると、配信の「熱量」を正しく評価できます
④ 単発より継続:1回きりの案件配信より、複数回・シーズン単位の継続起用のほうが「いつもの配信の一部」として受け入れられ、視聴者の態度変容につながります
⑤ 海外はプラットフォームの地域差を踏まえる:欧米はTwitchの存在感が強く、YouTubeはグローバル全域、東南アジアではTikTok LIVEなどモバイル系配信の比重が高い——市場ごとに主戦場も配信文化も違うため、現地で実際に見られているストリーマーを起用することが不可欠です
リスク管理——ライブならではの備え
生放送の予測不能性:不適切発言や機材トラブル、直前の配信キャンセルはライブに付き物です。配信日時・再配信条件・NG事項を契約で明文化しておきます
PR表記はライブでも必須:日本では2023年10月からステルスマーケティング規制が施行されており、配信タイトルや概要欄・口頭での案件明示は省略できません
切り抜きの二次拡散まで設計する:良い場面はクリップとしてSNSに拡散されます。拡散されて困る要素を事前に潰しつつ、切り抜きたくなる瞬間を意図的に作るのが上級の設計です
効果測定の考え方
ストリーマー施策は「配信を見た人がその場で買う」型ばかりではないため、専用リンクやコードによる直接計測と、視聴分数・チャット・クリップ拡散などの熱量指標を組み合わせて評価します。計測設計の基本はインフルエンサーマーケティングの効果測定ガイド、CPAに寄りすぎない評価の考え方は投資対効果は「CPA」だけでは測れないで詳しく解説しています。
まとめ:ストリーマーは「時間と信頼」を借りる施策
投稿型インフルエンサーが「リーチ」を借りる施策だとすれば、ストリーマーは「時間と信頼」を借りる施策です。数時間の同時体験がつくる深い納得感は、他のチャネルでは代替できません。その分、ジャンル適合の見極めとライブ特有のリスク設計が成否を分けます。
Dawinは北米・東南アジア・ヨーロッパの現地KOL・ストリーマーのネットワークを持ち、ゲームをはじめとする海外向けキャスティングから効果測定までを一気通貫でご支援しています。詳しくは海外マーケティング支援サービスをご覧ください。
関連記事
SNSマーケティング、海外マーケティング、インフルエンサー起用、海外展開やWeb3関連のご相談に、Dawinの専門チームが無料でお答えします。
無料で相談
海外市場特有の課題とチャンスに合わせた専門的な戦略の企画立案を提供します。 市場でのポジショニングやキャンペーンの設計から、市場参入(GTM)戦略やエコシステムの成長に至るまで、私たちのチームはプロジェクトがマーケティングの複雑さを乗り越えられるよう支援します。
株式会社Dawin 〒461-0001 愛知県名古屋市東区泉1丁目23番34号
