Web3 / Blockchain
日本企業が参考にすべきステーブルコイン運用5選——海外送金からトレジャリーまで
改正資金決済法で世界に先行する日本のステーブルコイン環境。海外売上の回収、海外KOL・パートナーへの支払い、Web3サービスの決済基盤、トレジャリー活用など、日本企業が取り入れやすい5つの運用パターンと注意点を解説します。

前回の記事では、ステーブルコインの海外活用事例を紹介しました。では、日本企業は実際にどこからステーブルコインを取り入れるべきなのでしょうか。
日本では改正資金決済法によりステーブルコイン(電子決済手段)の法的な位置づけが世界に先駆けて整備され、円建てステーブルコインの発行も始まっています。本稿では、日本企業が参考にすべき運用パターンを5つに整理して解説します。
この記事でわかること
日本のステーブルコイン規制の現在地
日本企業が取り入れやすい運用パターン5選
導入時に必ず確認すべき法務・会計上の注意点
日本の規制の現在地——実は世界に先行している
日本は改正資金決済法により、ステーブルコインを「電子決済手段」として法的に定義した数少ない国です。発行者は銀行・資金移動業者・信託会社に限定され、利用者保護の枠組みが明確になっています。この「ルールが決まっている」こと自体が、企業が参入しやすい環境と言えます。
日本企業が参考にすべき運用パターン5選
パターン1:海外売上の回収・国際送金コストの削減
海外顧客・海外プラットフォームからの売上回収にステーブルコインを使えば、銀行の国際送金と比べて着金スピードと手数料を大幅に改善できます。越境ECや海外向けデジタルサービスを持つ企業から導入が始まっています。
パターン2:海外パートナー・クリエイターへの報酬支払い
海外のKOL・インフルエンサー・フリーランサーへの報酬支払いは、ステーブルコインの実用性が最も分かりやすい領域です。少額・多数・多国への支払いほど、従来送金とのコスト差が大きくなります。
パターン3:Web3サービスの決済・ポイント基盤
自社サービスにステーブルコイン決済を組み込む、あるいは円建てステーブルコインをポイント・リワードの基盤として使うパターンです。NFT販売やゲーム内決済との相性が良く、Web3事業を持つ企業の標準構成になりつつあります。
パターン4:トレジャリーの一部としての活用
余剰資金の一部をステーブルコインで保有し、海外取引の決済原資として運用するパターンです。ただし会計処理・社内規程の整備が前提であり、財務・監査部門との連携が不可欠です。
パターン5:貿易・企業間決済への段階的導入
海外子会社との資金移動や貿易決済への活用は、海外事例で先行しているパターンです。まずは少額・限定的な取引から始め、実務フローを検証しながら広げるアプローチが現実的です。
導入時の注意点
確認項目 | ポイント |
|---|---|
法務 | 扱うステーブルコインが日本の「電子決済手段」に該当するか、取扱いに登録が必要か |
会計・税務 | 保有・決済時の会計処理と税務の扱いを事前に専門家と整理する |
実務体制 | ウォレット管理・秘密鍵の保管体制。カストディ事業者の利用も選択肢 |
まとめ
日本はステーブルコイン規制が世界に先行しており、企業が参入しやすい環境が整っている
まずは「海外への支払い・海外からの回収」から始めるのが費用対効果が高い
法務・会計・ウォレット管理の3点を整備してから段階的に広げるのが現実的
これらは弊社株式会社Dawinで対応可能です。DawinはWeb3領域の事業企画とグローバルマーケティングの両面から、ステーブルコインを含むWeb3金融サービスの立ち上げ・海外展開を支援しています。海外KOLへの支払い実務など、自社でも活用している領域です。
「自社のどの業務からステーブルコインを取り入れるべきか整理したい」——そんな段階からのご相談を歓迎しています。まずはお気軽にお問い合わせください。
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